2015年7月31日金曜日

ひまわりフェスティバル   県南だより(4)

 先週末の7月24~26日、栃木県の最南端に位置する野木町で、「ひまわりフェスティバル」が開催されました。

 温暖な気候を利用して、町おこしの一環として始められたこのイベントは、年々充実した企画で盛り上がりをみせています。
 広いひまわり畑を利用した大迷路、模擬店、ステージなど、天気が良すぎて暑い日ではありましたが、たくさんの人で賑わいました。

 









2015年7月21日火曜日

長野に行ってきました

 チャイルドラインとは関係ない話題で恐縮ですが、先日、ある子ども支援の会議のため、長野市に行ってきました。
 
 長野市は若い頃数回来たことがありますが、いずれも登山のための最寄り駅にちょっと立ち寄ったという感じで、ゆっくり滞在する機会がありませんでした。
 ?十年ぶりに来てみると、まわりがぐるっと山に囲まれていて、あらためて長野(市)って本当に山国なんだなあ、と実感しました。




 若里市民文化ホール付近の歩道橋からの眺め

 (余談ですが、栃木県は北西部こそ日光や那須などの山なみが連なっていますが、南東部は広大な関東平野のはじっこです。県庁の展望室から眺めるとあまりにもその対比がハッキリしていて、まるで地理の教科書に出てきそうな景観でおもしろいですよ。)

 今回も、会議が目的なので、残念ながら日帰りでした。
 ですがせっかく行くのだからと、事前に長野市出身の友人に、おすすめの見どころや美味しいお店を聞いておきました。それによると、
 
 ”長野市ならやっぱり善光寺!そしてお蕎麦でしょう!
 時間があるなら戸隠もGOOD。” 
 
 とのこと。 

 ということで、会議終了後に善光寺に直行です。
 16時半を過ぎていたので、さすがに本堂は奥までは入れず、山門は外からの拝観でした。授与品所もまさに閉まるところでした。
 でも、由緒正しい風格あるたたずまいの本堂はなかなかの迫力でしたし、涼しい風が吹き始めた境内を歩いているだけで落ち着いた気分になってきました。不思議なものですね。




善光寺

 そして、門前町の老舗のお蕎麦やさんで、美味しいとろろそばをいただきました。


さらしなそばという種類だそうです

 他にもちょっとした食べ歩きができる、そばソフトクリームやお焼きのお店がありました。
 次はもっとゆっくり、せめて1泊くらいはしたいな・・・と思います。
 できれば参道脇に並ぶ宿坊に泊まってみたい。




宿坊のひとつ


レトロな郵便局

 そして、友人のもうひとつのお勧めの戸隠高原(神社)はパワースポットだとか。こちらもぜひ行きたいものです。

 さて、前々回の全国研修の時、懇親会の後に長野県のチャイルドラインの方々とお茶をご一緒させていただきました。
 そのとき、長野県は風光明媚なところがたくさんあるし、3か所も拠点があるのだからマンパワーも充実してるだろうし、「次の全国フォーラムは長野県で開催したら?」「諏訪湖でナイトクルージングしながら懇親会なんてステキ」という話題になりました。
 ところが、「長野は要所々々が山で隔てられているから合同で何かしようとしても動きにくい。だからチャイルドラインも3か所(ながの、すわ、うえだ)に分かれて活動しているのですよ。」というお返事でした。なるほど。本当にそうですね。
 
 わがチャイルドラインとちぎの拠点は宇都宮市。栃木県のほぼ中央です。つまり、それだけ人が集まりやすいのです。
 初代の理事長が、何かの挨拶のときにはいつも「受け手さんが県内全域から集まってくれたのがうれしい」と言っていたことを思い出しました。
 この恵まれた地の利を生かして、ますます充実した活動ができるよう、県内全域から集まった仲間たちで協力していきたいものだと思います。 
 

2015年7月11日土曜日

第10期 受け手養成講座 第5回

 7月5日()。第5回目となるこの日は、3、4回目に続き「子どもの現状を知る」テーマのもと、自治医科大学 総合周産期医療センター特任教授 渡辺 先生を講師にお迎えし「思春期の心と性」について学びました。
 小児から大人への移行期である思春期は、心も身体も大きく変化する時期です。妊娠・出産に向けての準備をしていく大切なこの時期の、女の子・男の子それぞれの身体の変化の再確認から、起こりうる問題としての性感染症まで多くを学ぶことができました。
 子どもたちからの相談にすぐに役立つ実践的なお話を聞くことができ、また、中高校生が受けている性教育の一端にも触れることができ、10期生だけでなく受け手の研修としても実りある研修でした。

第10期 受け手養成講座  第4回 

 6月26日の午後に行われた第4回目のテーマは、”子どもの現状を知る「いじめ」”
 講師は、NPO法人「ストップいじめナビ!」の事務局長、須永祐慈さんでした。

 チャイルドラインに寄せられる子どもたちの深刻な声の中でもいじめのカテゴリーに分類される件数は、抜きん出て多いです。いじめに苦しむ子どもたちからの相談を、私たち受け手はどのように受け止めたらよいのでしょうか。

 須永さんのお話しには、どのようにいじめが発生するのか、いじめを受けた子はどんな気持ちになるのか、周囲の大人はどんな反応をしめしたのか、など、ひとつひとつのお話しのディテールが細かく、その心情が実況中継のように伝わってくるものでした。
それというのも、須永さんは、実際に小学校3~4年にかけて転校先の学校でいじめにあったという実体験の持ち主です。いじめが原因で不登校から引きこもりになるも、転居により東京シューレに通学。18歳で修了後、シューレ大学に参加し、ストップいじめナビに携わるようになったということです。説得力があるのもうなずけるというものです。
体験談を聴くことにより、いじめを受ける側の状況を共有できたような気持ちになりました。

 その他にも、統計上いじめが増えたように見える年は、いじめが原因による自殺と報道がなされたことにより大きな社会問題となったときで、実際にはいつもでもいじめはある。

 電子メールはじめ、LINE、ツイッター、フェイスブックなどインターネット関連のいじめは、一見特殊に見えるが、実態はリアルな日常的ないじめと同じである。いじめは完全にはなくならないが、今目の前にある問題を解決していくための積み重ねが大事で、特効薬はなく地道な取り組みが必要。……など、実態や、解決に向けてのヒントなどが盛り込まれ、とても聴きごたえのある研修でした。