2014年12月17日水曜日

ドキュメンタリー映画「DXな日々 美んちゃんの場合」を見ました

 発達障がいを持つ 砂長宏子さん(美んちゃん)のドキュメンタリー映画
DX(ディスクレシア)な日々 美んちゃんの場合」を観てきました。
美んちゃんのトークショー付き。
 一般社団法人地域サポーターダンクの会さんとNPO法人ユースワークカレッジさん(どちらもお友だち)の共催イベントでした。
 とにかく、美んちゃんのパワーと輝きにノックアウト!
 この底抜けの明るさ、強さはどこから来るんだろう。美んちゃんはディスクレシアという発達障がいをもっています。著名人ではエジソン、アインシュタインなど、最近ではトム・クルーズのディスクレシアが有名ですね。
 読み書きについての能力に問題が出るのが特徴です。
 英会話、フランス語、中国語・・語学の素養はばっちりで、外資系企業にもすぐやとってもらえたという美んちゃん。でも書類を扱うことができず、すぐクビになってしまったという。高校受験はじめ各種筆記試験にとことん悩まされ、好きな美術の勉強のため、自分で学費を貯めて留学したイギリス。ディスクレシアについても、初めてそこで気づいてもらえたそうです。
 日本に戻ってからは、イギリスほど研究や支援が進んでいないので、並大抵の苦労ではなかったと思うのです。
 でも、現在の美んちゃんは、Tokyo Make up代表、「障がい者の自立野ために所得向上を目指す議員連盟」と連携をとって議員会館内で3か所のショップを運営しています。
そして、困っている人のところにはすぐ駆けつけてせいいっぱいのことをしたい!と講演や執筆活動に、新しいプロジェクトにと大奮闘中。 
 そんな美んちゃんと知り合いになれました。細かい悩みなど吹き飛んでしまうような上映会に参加できて幸せでした。
 写真は、美んちゃんが注文しすぎちゃって、賞味期限がきれちゃうからヘルプ!と会場で売っていた北海道の障がい者施設で作られたかぼちゃのケーキ。
 美味しかった!



第3回 スポーツごみひろい大会

11月23日(祝・月)、宇都宮市青少年活動センター(トライ東)で、スポーツごみひろい大会が行われました。

13チーム70人の参加があり、1時間で44.9Kgのごみを回収することができました。

チャイルドラインとちぎは、豚汁の炊き出しで協力させていただきました。




子どもの虐待をなくそう!県民の集い

11月16日(日)、宇都宮市オリオンスクエアとその周辺のオリオン通りで、「笑顔のチカラ大作戦」と題して、子育て支援の総合イベント「子育て支援県民のつどい」が開催されました。

前半は、子育て支援をテーマに、栃木県出身のミュージシャン「歌う海賊団ッ!」とシンガーソングライター「えりのあ」さんのミニコンサート&トークショー、シンポジウム「結婚から子育てについて」、セレモニーでは、子育てにやさしい事業所の表彰、うめばやし保育園園児による和太鼓演奏などが行われました。

後半は、「子どもの虐待をなくそう!県民の集い」として、児童虐待防止の普及啓発を目的に、山梨県立大学:加賀美尤祥教授の基調講演、ゴスペルクワイヤー「OliOli」他のみなさんによるミニコンサート、こども虐待をテーマにした映画上映や本の朗読などがあり、虐待により命を落とした子どもたちへのキャンドル追悼でしめくくりました。

私たちチャイルドラインのメンバーも、虐待防止ネットワークとちぎの運営スタッフとしてこのイベントに協力させていただきました。
                         
1日も早く、虐待のない、誰もが安心して暮らせる世の中になることを祈ります。

2014年12月16日火曜日

とちぎ県民協働フェスタ

11月1日(土)午前10時~午後4時まで、「はばたけ!未来を創るソーシャルプロジェクト見本市」をテーマに、JR宇都宮駅西口ペデストリアンデッキにて、とちぎ県民協働フェスタが開催されました。

社会貢献活動に対する県民の理解や参加の促進、NPO等参加者同士のネットワークの構築による自立的活動の支援、さらには協働による地域の課題解決に向けた取組の推進につなげていくことを目的に、毎年この時期に行われています。

今回は27の団体による社会貢献活動紹介(パネル展示等)、活動内容の見学・体験、物品販売や寄付チケット(1口100円×5口)による寄付受付、クイズラリーなどが行われました。

私たちチャイルドラインとちぎは、パネルによる活動紹介と昔懐かしい駄菓子の販売を行いました。

あいにくの雨ではありましたが、多くの人でにぎわいました。

2014年11月16日日曜日

チャイルドライン全国研修

10月25日(土)~26日(日)、代々木のオリンピック記念青少年センターにて、全国研修が行われました。

25日は、一般参加の方も交えた全体会にあてられました。
第1部は「子どもの意見を聴こう」とのテーマで、子どもたち7名をパネリストに迎え、子どもたちの気持ちや考え、意見や要望などを聴かせていただきました。
第2部は、厚生労働省助成企画として、講師に大河内祥晴氏をお迎えし、自殺予防研修を行いました。

夜は、交流会が行われ、日頃は分かれて活動している全国のチャイルドライン関係者の皆さんと交流しました。

26日は、チャイルドライン関係者のみで分科会が行われました。
・組織運営 ・アドヴォカシー ・ファンドレイズ ・研修 ・電話以外のツール の5分科会に分かれ、これからのチャイルドラインの充実と発展に向け、活発な意見交換などが行われました。


宇都宮市男女協働参画センターにてパネル展示

10月1日から31日まで、宇都宮市男女協働参画センターを利用している団体が、それぞれの活動を紹介したパネル展示が行われ、チャイルドラインとちぎも参加しました。

TBC学院の学生さん2名がボランティアとして、若い発想で展示物の作成をお手伝いしてくださいました。
おかげさまで、楽しくわかりやすい広報ができたと思います。

チャイルドラインを身近に感じてくれる方が増えれば幸いです。








2014年11月12日水曜日

リレーフォーライフとちぎ 2014に参加協力

 2014.9.13(土)~14(日) 宇都宮城址公園でリレーフォーライフとちぎ2014が開催されました。チャイルドラインとちぎ有志も、メイク・ア・ウィッシュ、北里大学同窓会の皆さんとリレーに参加しました。
 これは、がん征圧をめざし、患者や家族、支援者とともに24時間歩き、勇気と希望を分かち合うチャリティーイベントです。
 私たち(生野事務局長、松江)が歩いたのは140時から4時まで。夕刻ひどい雨に見舞われましたがこの時間帯は雨も上がり、暑くもなく、歩くのにはもってこいの天候でした。
 沿道には、それぞれの祈りを込めたルミナリエが並び、それぞれの想いを伝えてくれます。
 会場中央には此処に来られなかった方のためのエンプティテーブルが置かれています。がんと闘って去った彼らの勇気をたたえるため、彼らの闘いと思い出を心に刻むための席だそうです。        

                             松江


こんな感じで歩いています


エンプティテーブルをかこんで


ルミナリエ

2014年9月22日月曜日

ふれあいフェスティバル2014

 さわやかな晴天の下、とちぎ青少年センター(アミークス)にて、ふれあいフェスティバル2014が開催されました。
 これは、県内の青少年団体および青年会館登録団体が中心となり行うイベントです。
 14の参加団体がそれぞれの模擬店やアトラクションを開設し、活動紹介と交流を行いました。

 チャイルドラインとちぎは、プラバンのストラップづくりとバルーンアートで参加しました。多くの学生ボランティアの皆さんの協力もあり、来場のお子さんに楽しんでもらえたと思います。

 また、同時に屋外では、インターナショナル・フェスティバル「レッツアミーゴ!」が開催され、世界の料理の模擬店や歌や踊りのアトラクションがあり、多くの人でにぎわいました。

 栃木県のマスコット・キャラクター(ゆるキャラ)のとちまるくん、ルリちゃん、未来くん、みなみちゃんもやって来て、イベントに花を添えてくれました。



 





2014年9月15日月曜日

栃木県教育委員会訪問


チャイルドラインとちぎでは年2回ほど会報紙を発行しています。

 これは、会員にかぎらず、ご支援くださる皆様へのお知らせとこれからご支援くださるかも?という皆様へ私たちの活動や考えを知っていただくための大切な広報ツールです。

 表紙には顧問やかかわりの深い団体の方などから、会報の特集に合わせた内容などの寄稿文を掲載させていただいております。

 今回は栃木県教育委員会の古澤利通教育長に原稿をお願いすることになり、原稿依頼に教育委員会にお伺いしました。

 古澤教育長は教師として教育現場にも立たれていた経験も長く、子どもたちへの想いも篤い方です。子どもたちの現状についての意見交換も盛り上がりました。また、今回の特集は荻上チキさんの講演会「ストップいじめ」についてなので、いじめの問題の話とともに、生徒手帳にチャイルドラインの番号やストップいじめナビについて載せる活動についてもご説明してまいりました。

 ところで、県教育委員会ではいじめについての電話相談、メール相談を行っています。せっかくなので、その担当の方に相談状態についてお聴きしてきました。

 こちらの電話相談は子どもと保護者用別回線を持ち、子ども用回線は24時間対応とかなり充実したものです。

 カウンセリング経験者が有償で対応する行政の施作ですので、私たちの活動とは違う部分もあります。

 実績は年間1200件ほどの電話、メール相談は40件弱と数的には少なく感じました。

 私たちもカード配布を協力いただいている教育委員会が広報しているので少し意外に感じました。

 ただ、研修を充実させていること、担当の方からうかがった悩みなどは共通したものも多く、重なりのある活動をしている団体の横の連携は行政も含め、充実させたいものだと感じました。

 子どもたちにとっても相談の選択がたくさんあるのは喜ばしいですものね。

2014年8月27日水曜日

2014 エリア会議

北関東信越地区 8月2日 午前10時~午後5時まで

東京都新宿区 チャイルドライン支援センターにて
(参加者  支援センターから高橋・池田理事 支援センター事務局 長野から上
田・諏訪、新潟、群馬、栃木各チャイルドラインから1~2名)

共通テーマ

①中期目標の実現に向けて

 ・いつでもつながる電話を目指す
 ・すべての子どもが知っている状態を目指す

この2点を重点的に各チャイルドラインの取組や方向性について話し合いました。


②大人の妨害電話について

 定義の確認、情報交換、対処についての意見交換。

以上の内容で話合いを持ちました。

2014年7月30日水曜日

荻上チキさん 宇都宮へようこそ



2014・6・29(日) チャイルドラインとちぎ主催の公開講演会が開かれました。

講師はストップいじめ!ナビ 代表理事の荻上チキさん。
 
 

 
日光天然氷のかき氷 マンゴー味・・いかがでしょう?
 
 
TBSラジオ「荻上チキSession-22」やサンデーモーニングでもお馴染み。著書も多数、多岐にわたる活躍で超多忙のチキさん、私たちの講演会きていただけるかしら?と、心配でした。
 荻上チキさんがいらっしゃるということで前人気も上々、ほぼ満席の講演会場、明快なチキ節で、来場者の気持ちをがっちりつかんでくれました。
 ダメ出しではなく、ポジ出しという自説のとおり、具体策を盛り込んだ脱いじめ論。学校に文句を言うだけではない、いじめ対策についてもいい授業をしてもらうのが一番というあたりまえのようで案外誰も言わない言葉。
 いろいろなことがスッキリと呑みこめて「やる気」を出していただいた講演会でした。
 
 
 
長々と懇親会にもお付き合いいただき、荻上チキさん、ありがとうございました!!
 
 
 

認定NPO法人チャイルドライン支援センター2014年度 通常総会


 先日までの暑さがうそのような梅雨寒の土曜日、2014年度チャイルドライン支援センター通常総会が開催されました。

 場所は早稲田大学 文学芸術院33号館 第一会議室

 学生に交じってちょっと異質な私たちでしたが? 広々とした会場をお借りして全国から集まったチャイルドライン関係者が熱い議論を交わしました。

 競輪からの補助金を得ての子どもの声の調査について清川元代表理事から調査サンプルの選定方法について質問が出たのを皮切りに様々な質問、意見が出て、4時間という予定時間が足りないほどの総会となりました。

 それから、今年度より不肖、私(松江)が支援センター理事をお受けすることになりました。

全国の皆様のご意見をお聴きして、とんでもないことを引き受けてしまったと、かなりビビっております・・・。

 チャイルドラインとちぎの活動だけでも手一杯なのに。

 はたして支援センター理事として役目が果たせるのか?

 ネガティブなことを申し上げて申し訳ありませんが、正直な感想です。しかしながらお受けしてしまった?からには誠心誠意頑張らせていただこうと考えております。

 

 そして、総会終了後、理事会が行われました。

 新理事が10名中5名と半数を占めることとなり、自己紹介後、組織について話し合いました。

 常務理事会を置くべきか否か。なかなか結論が出ず、あっという間に2時間が経過。

会議は短くあってほしいものですが、難しさを実感しました。

 とりあえずは、支援センターの3事業、1.チャイルドライン事業、2.調査研究事業、3.アドヴォカシー事業のいずれかを選び、理事としての活動にまい進するわけですが、まずもって、自分に何ができるか、何が向いているかいまだ決定できておらず・・。次回71日の理事会までには考えをまとめなければなりません。

 

 その後の歓送迎会では、全理事の山本さん、榎さん、事務局の皆様と楽しい時間を持ち和気藹々と過ごしました。

 本当にお疲れ様でした!

 

 甚だ頼りなく、しかも個人的なことばかりの文章でごめんなさい。総会を終えての雑感でございました。

                               松江 比佐子

2014年6月12日木曜日

益子だより(1)


 益子で暮らして早20年。益子へ来たら、まずどこへ行ったらいいですかとよく尋ねられます。そんなときにおすすめするのが益子参考館です。

 濱田庄司という陶芸家をご存じでしょうか。益子がやきものの町として名を馳せているのは、濱田庄司がこの地で創作活動に励み、日々の暮らしをしていたことに始まります。その濱田庄司が収集した陶磁器、木工、金工、家具、染織といった世界の工芸品を展示しているのが益子参考館です。1年を通して季節の花木を楽しめる庭や、県内外から移築された長屋門や民家が醸し出す心和む空間が、訪れる私たちを迎えてくれます。

 今年は濱田庄司生誕120周年にあたり、さまざまな記念企画が催されています。

 先日は、「三花人 濱田庄司に挑む」と題して、3人の花人が、貴重な所蔵品からくじ引き順に花器を選び、館内のあらゆるところで花を生け、観客の投票によって勝者が決まる通称・花生けバトルが繰り広げられました。

 また今月21日には、濱田蒐集の一つであるグレゴリオ聖歌譜の再演とクラヴィコード(1618世紀ヨーロッパの鍵盤楽器)の演奏が聞ける会が催されるそうです。

 来年には、震災による崩壊から再建された登り窯の窯焚きが予定されています。

 ひそかに人気なのは、「濵T」と呼ばれて親しまれているTシャツです。今春の発売で第3弾を数えました。デザインがよいので、多くの陶芸家や益子通が愛用しています。

 これからも、ときどきこの場をお借りして、益子のいろいろをご紹介していけたらと思っています。ではまた。


          *写真は記念すべき第1期「濵T」。
 
                                  
広報部  ちゃわん(ハンドル・ネーム)
 

支援センター総会


 先日までの暑さがうそのような梅雨寒の土曜日、2014年度チャイルドライン支援センター通常総会が開催されました。

 場所は早稲田大学 文学芸術院33号館 第一会議室

 学生に交じってちょっと異質な私たちでしたが? 広々とした会場をお借りして全国から集まったチャイルドライン関係者が熱い議論を交わしました。

 競輪からの補助金を得ての子どもの声の調査について清川元代表理事から調査サンプルの選定方法について質問が出たのを皮切りに様々な質問、意見が出て、4時間という予定時間が足りないほどの総会となりました。

 それから、今年度より不肖、私(松江)が支援センター理事をお受けすることになりました。

全国の皆様のご意見をお聴きして、とんでもないことを引き受けてしまったと、かなりビビっております・・・。

 チャイルドラインとちぎの活動だけでも手一杯なのに。

 はたして支援センター理事として役目が果たせるのか?

 ネガティブなことを申し上げて申し訳ありませんが、正直な感想です。しかしながらお受けしてしまった?からには誠心誠意頑張らせていただこうと考えております。

 

 そして、総会終了後、理事会が行われました。

 新理事が10名中5名と半数を占めることとなり、自己紹介後、組織について話し合いました。

 常務理事会を置くべきか否か。なかなか結論が出ず、あっという間に2時間が経過。

会議は短くあってほしいものですが、難しさを実感しました。

 とりあえずは、支援センターの3事業、1.チャイルドライン事業、2.調査研究事業、3.アドヴォカシー事業のいずれかを選び、理事としての活動にまい進するわけですが、まずもって、自分に何ができるか、何が向いているかいまだ決定できておらず・・。次回71日の理事会までには考えをまとめなければなりません。

 

 その後の歓送迎会では、全理事の山本さん、榎さん、事務局の皆様と楽しい時間を持ち和気藹々と過ごしました。

 本当にお疲れ様でした!

 

 甚だ頼りなく、しかも個人的なことばかりの文章でごめんなさい。総会を終えての雑感でございました。

                               松江 比佐子

2014年6月1日日曜日

イギリスのリテラシー教育(3)

 ではなぜイギリスではこのような教育が、国をあげて行われているのでしょうか。  
 発端は、1930年代に遡ります。

 産業革命により工業が自動化され(いわゆるオートメーションですね)、省力化の恩恵を受け、生活に余裕がでてきた当時のイギリスでは、様々な大衆メディアが出現し、いわゆる「俗悪・有害」なメディアが蔓延していました。
 一方、格調高い英文学など教養文化は衰退の一途をたどっていました。

 そんな中、FR.リーヴィスという評論家が「高尚な文化と低俗な文化を見分ける目を教育すべき」と主張したのです(今ではこの主張には問題点が指摘されています)。これが今日のメディア教育の原点であると言われています。つまり、元はと言えば、大衆文化を批判するための教育だったわけですね。

 第2次世界大戦中は、A.ヒトラーの情報操作やプロパガンダから真実を見分ける目を持つことが求められました。  

 その後、1960年代に、生まれたときから大衆文化が身近にあった若者が教鞭をとるようになります。そのような教師たちから大衆文化を一方的に悪と決めつけることへの慣習に疑問が生まれ、それが大衆文化の研究へつながります。

 1980年代に、この大衆文化研究と1930年代から続くメディア教育の流れが統合され、現在のメディア教育の基盤ができあがったということです。

 このへんのことは、Wikipediaと以下の書籍の解説を簡単に(本当に簡単に)まとめたものです。興味のある方は読んでみてくださいね。
 

デジタル社会のリテラシー「学びのコミュニティをデザインする」

                      山内祐平:著   岩波書店 



イギリスのリテラシー教育(2)

 情報リテラシーとメディア・リテラシーは基本的には対象が違うのですが、その考え方は同じであり重なる領域もあるので、並んで話題にされることがあります。

 ここではまずメディア・リテラシーの話をしたいと思います。

 Wikipediaによると、

メディア・リテラシー(英: media literacy)とは、情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力のこと。「情報を評価・識別する能力」とも言え、中略メディア・リテラシーで取り扱われるメディアには、公的機関やマスメディア(新聞、テレビ、ラジオ等)を始め、映画、音楽、書籍や雑誌等の出版物、インターネット、広告等、様々なものがあり、口コミ(口頭やブログ等)や各種の芸術等も含まれることがある。

受信者の側に立つ人間には、発信された情報を受け取る際、「その情報は信頼できるかどうか」を判断することは無論のこと、どのような偏りがあるか、さらに一歩進めて、その情報を発信した側にはどのような意図・目的で情報を流したり、編集をしたか考え、各種の背景を読み取り、情報の取捨選択を行う能力が求められる。

 と説明されています。

 メディアには受信者・発信者がおり、それぞれにリテラシーが求められていますが、さしあたって必要な受信者側からのリテラシーについて考えてみたいと思います。

イギリスは、メディア・リテラシー教育の先進国とされています。(イギリスではメディア教育という言葉が使われています。

 1989年からナショナルカリキュラム(日本の学習指導要領のようなもの)で、おもに国語(この場合は英語ですね)の授業の中で小学校の段階から実践されるように指定されています。また学年が上がるにつれ、より高度な内容を学べるような教育体制が整えられています。




2014年5月29日木曜日

イギリスのリテラシー教育(1)

 昨年の全国フォーラムでは、イギリス・チャイルドラインからピーター・リバーさん(イギリス虐待防止協会/NSPCC チャイルドライン担当ディレクター) が来日され、イギリスでの取り組みについて講演されました。

 私も両日出席し、第10分科会「イギリスのチャイルドラインに聞く!」にも参加しました。
 そこで語られたのは、驚くべきことでした。
 イギリスのチャイルドラインでは、インターネットを活用し、メールで相談を受けている、とのこと!!

 私たち日本のチャイルドラインの現状は、”シフトに穴をあけないようにするには” ”会費の徴収は” 会員を増やすには” ”そのための養成講座は” ”継続研修は”  ”事務局の運営や財政は” どうすればよいだろう・・・といった、差し迫った問題が山積みです。
 いくら移動端末やネットが普及したからと言って、イギリスの取り組みは、はるか未来の話に思えてもしかたのないことでしょう。
 
 ところが・・・ふと、思い出しました。
 イギリスは、伝統的に小学校からリテラシー教育が盛んだということを。
 
 リテラシーというと、昔は「読み書き」のことでした。現在では、いろいろなリテラシーが実践されていますが、特に、情報/メディアの活用能力を身に付けることを、情報/メディアリテラシーといいます。
 近年、この方面のリテラシー教育の重要性が叫ばれていますが、学校現場ではまだ緒についたばかり、この言葉になじみのない方も多いのではないかと思われます。

 ということで、イギリスのリテラシー教育についてきちんと調べて、近いうちにここで報告したいと思います。

                                            管理人



 
 
 
 
 

2014年5月27日火曜日

行列


 
 先週、大好きなトーハク(東京国立博物館)に出かけたときのことです。

上野の博物館は本館、東洋館、平成館・・と展示館が分かれそれぞれすばらしいのですが、私は平成館にて開催中の建仁寺展にお目当ての絵があるのでそちらに参りました。

 本館ではあの「キトラ古墳壁画展」開催中で、案の定すごい行列です。

 平日というのに2時間待ち!期間終了が近づくにつれ益々ものすごいことになりそう。

 さて、行列といえば、移動中の上野駅・上野公園内は修学旅行シーズン真っ盛りとあってたくさんの学生たちであふれておりました。

 駅舎内を移動する学生の列を横切らねばならないときはなかなか大変でした。

 それにしても、同じ制服に身を包んだ子どもたちは、ぱっと見ると非常に没個性的に見えてしまいます。一人一人がそれぞれの人生を持ち、様々な思いを抱えているだろうに。

 声を枯らす付き添いの先生方。・・(子どもたちは皆お行儀いい様子でしたが、これだけの人数を責任もって引率するのはさぞかし気疲れするでしょう)・・。

 目立たない子、いわゆる普通の子?たちの心中というのはなかなか見えにくいものであろうな、と感じました。

 「みんな、楽しんでる? 辛いときは声をあげていいんだよ!」と、思わず声をかけたくなりました。

 変なおばさんがジロジロみてるなあ~と思われたかな・・。


                   理事長  松江 比佐子

2014年5月20日火曜日

ブログ開設 ご挨拶



 皆様、チャイルドラインの活動に常日頃よりご理解、ご協力賜りまして誠にありがとうございます。

 おかげさまで栃木にチャイルドラインが開設されて14年目の活動となりました。

認定NPO法人の認証も受け、これからも研修を積み、より充実した会を目指していこうと考えております。

 このホームページは皆様に私どもの日頃の活動の様子をお伝えすべく開設いたしました。この度、理事長のブログページを作ります。日々の想いなど書いてまいりますのでお読みいただければ幸いです。

 それでは、今後ともご指導ご協力どうぞよろしくお願いいたします。

 

チャイルドラインとちぎ 理事長 松江比佐子