2015年3月30日月曜日

蔵の街うたごえ喫茶   県南だより(2)

3月28日(土) 栃木市商工会議所で行われた第22回「蔵の街 うたごえ喫茶」に参加してきました。
団塊の世代でもない私がなぜそのような場へ足を運んだかというと、実行委員を務める栃木市在住の知人が、「楽しいよ」と誘ってくれたからです。
今回歌ったのは昭和30年代の歌謡曲や40年代のフォークソングを中心に、文部省唱歌や民謡など20曲。知らない歌も多かったですが、雰囲気でなんとなく乗れてしまうから不思議です。
そもそもここでは、上手に歌う必要なんかありません。歌うことが好き、歌いたいから歌う、それでいいのです。また、同じ歌を大勢で歌うという雰囲気のせいか、知らない人同士でも気軽に声を掛け合える、そういうところが楽しいのでしょう。立ち見が出るほどの大盛況でした。





参加費300円で歌集とお茶が配られます。
この日の第1曲めは、滝廉太郎の「花」、そして次の曲が「さくらさくら」でした。

 そういえば、栃木市では、年4回のうたごえ喫茶のほかにも、秋には大きな音楽祭が開催されたり、数年前には「心に太陽を持て」という市民ミュージカルも上演されました。・・・そう、音楽が盛んなのですね。
 聞いた話なので信憑性は定かではありませんが、一説によると、そのきっかけのひとつが、栃木市出身の文豪・山本有三が、ツェザーレ・フライシュレン(ドイツの詩人)の「心に太陽を持て」という詩を翻訳したことにある、と言われているそうです。この詩の中に「くちびるに歌を持て」というフレーズが出てくるのです。

苦しんでいる人   なやんでいる人には   こうはげましてやろう
勇気を失うな   くちびるに歌を持て   心に太陽を持て



栃木駅構内に掲げられた「心に太陽を持て」の碑

ところで、皆さんには好きな歌を歌うと(あるいは、聴くと)、心が癒される、元気になれる、勇気が湧いてくる・・・といった経験がありませんか? 歌にはそんな不思議な力がありますね。
 これもひとつのエンパワーメント。
 自分の好きな歌と出会えた人は、幸せだと思います。 

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