2015年3月17日火曜日

虐待防止サポーター養成講座

3月7日(土) 小山市健康福祉センターで「虐待防止サポーター養成講座」が行われました。
これは、子ども虐待防止を目指して活動している小山市の市民グループ「カンガルーおやま」主催の講演会です。チャイルドラインとちぎからは5人が参加しました。

テーマは「月の家」の子どもたち。
講師は、自立援助ホーム「星の家」(青少年の自立を支える会)の星美帆さん。

自立援助ホームとは、義務教育終了後15歳から20歳までの家庭がない児童や、家庭にいることができない児童が入所して、自立を目指す家のことです。
そして「月の家」とは、自立援助ホームが対象とする年齢より下の、貧困やネグレクト、家庭崩壊のために家庭に居場所がない子どもたちの、食事やお風呂付き学童保育のような子どもの居場所(施設)です。
なぜ「月の家」が開設されたのか、「月の家」の取り組みや「月の家」にやってくる子どもたちについてのお話しがあり、あまり知られていない、過酷な環境にある子どもたちの現実を知る、大切な機会になったと思います。
特に心に残ったのが、「子どもの支援をすることは、実は親御さんを支援すること。そして、月の家にお子さんを出して(利用させて)くれる親御さんに、ありがとうを言いたい。」
という言葉でした。(親御さんとの信頼関係を築くのもたいへんだそうです。)

実は、この講演会に出席したからといって、「サポーター」という特別な資格がもらえるわけではありません。私たち市民ひとりひとりが虐待防止に理解を深め、身近なところから支援を始めよう、もし身近で虐待があったらそれに気づき、虐待のない社会にしていこう、という意図があるのではないでしょうか。
サポーターという言葉で思い出されるのがJリーグ、サッカーチームのサポーターですが、それにも特別な資格なんてないですものね。試合(選手)を応援すれば、それでもう立派なサポーターです。


毎年開催されるこの講演会、いつも会場となる研修室のそれぞれの席には、お茶とちょっとしたお菓子(今年はチョコレートとバウムクーヘン)が置かれています。虐待と言う深刻な問題を取り上げているだけに、ちょっとした心遣いがうれしいです。

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